コンサートの正規チケット買う道のり:アメリカ編 その1
ぶらぶらとネット見ててもスルーするはずの広告バナー。ある瞬間、釘付けになるバナーが現れたのが始まりです。私が行きたいバンドDの写真がいきなりポコッと出てきたんで。クリックしてみたら、バンドDのファンクラブが広告主かな??、アメリカツアーのチケット発売の宣伝バナーでありました。私の閲覧履歴だか何かで出される広告バナーに気味悪い思いでいたんだけど、ここで考えを改めた。この広告が出なかったら、私はアメリカツアーのチケット発売日も何も知らずにのうのうと暮らしていたはず。
で、今現在(2017年3月某日)、プレセール二日まえ。一般発売はその3日後。プレセール、いわゆる先行前売り。この前売りにアクセスできる人は、クレジットカードのゴールド会員だったり、スポンサー企業関係者やファンクラブ会員。そういう方々にはとっくに招待メールが届いているはず。アメックスゴールドカード持ちの私の出番!と思いきや、このコンサートではシティバンクカード会員だけ!(涙、、)
それならファンクラブ枠は?そもそも日本みたいに会報が届いたり、コンサートチケットが抽選で買えたりするようなファンクラブってのが存在するんだろうか?ブルーノ・マーズとか?ファンクラブサイトはあるけど、、?
ジャスティン・ビーバーは?ってググったら、なんと年間35ドルでファンクラブメンバー制作られてました。日本の某ジャニーズみたいなアナクロな手続き不要で、クレジットカードでOK.
入金確認されたらアクセスコードが送られてきてBKSTGというファンクラブのアプリが使えるようになり、先行発売でコンサートチケットが(一人4枚まで)買えるのだそう。(もちろん、必ず買える保証なし。)ただ、ファンクラブが席の割り振りをしてるわけじゃなく、大手チケットマスターに優先アクセスできる番号がもらえて発売時間開始と同時にポチるんです。
バナー広告で飛んだサイト、新譜発売&ツアー開催のためにリニューアルされたか特設サイトみたい。ここのプレセールのシステムには先進的さに驚愕です。そして究極にフェアでシンプル。
まず、ここで先行発売の参加登録します。フェイスブックで先行発売参加が基本。アナログな私はフェイスブックアカウント持ってないのでメールアドレスで登録。フェイスブックで入会しない時点で優先順位はフェイスブックで登録するユーザーより劣るということです。(まぁ、だからといってフェイスブックには入ることはせず。この時点では胡散臭さを感じてたんで、、)
登録成功して、次は先行発売の希望のコンサート会場を選択。そして、現れた画面は私のプレセールの優先順位の番号
いちまんにせん、、、、これはニューヨークの会場だけで??
これじゃいかん!
このページにはどうやったら番号を上げることができるか方法が明記してあります。
1:3月17日発売の新譜CDを予約購入する。アマゾンじゃなく、このサイトの『購入」ボタンをクリックしてファンクラブのオンラインサイトでのみ有効。買う枚数が多いほどランクアップ。
2:フェイスブックとツイッターで友達に拡散し、晴れて私の発信源から登録する友達がいたらランクアップ!サイトの『フェイスブック』と『ツイッター』のアイコンをクリックして送られるメールがカウントされるんです。これは、ノンソーシャルな私は不利だぁー、、、
3:友達にメールを招待送る。サイトの『メール』のアイコンをクリックして送られるメールがカウントされるんです。
「もしあなたがニューヨーク公演枠で最前列になったら、公演前にメンバーと会える機会もあります」って!この説明、分かりにくいなぁ。表示されてる順位番号が1になったら?それとも一列分の枠に入ったらって意味だろうか?
あまり悩んでる時間はないのです。というのは、プレセールは三日後。なので、優先順位は明日の11時59分で締め切られてロックされてしまうんでした。
このサイトの言い分は簡単。
「チケット買いたい?本気なら、CD買いな!友達とシェアせいよ!転売屋~、見てる?それでも買うかい?」
ここ数年、アメリカではぜんぜんコンサートに行かなくなったので事情が疎いので、ちょっと調べてみました。転売プロの横行ぶりは日本の比じゃないんですね、ここは。日本と違って、オンラインで発売するシステム確立してるから厄介です。販売サイトはチケットマスターがほぼ市場を独占してるし。予告された発売日の発売時間になったと同時に、転売プロが自動で連続購入できるプログラム(BOTという)を駆使してごっそり買い漁ってしまうんです。一人4枚までって制限あっても効果なし。で、すぐにリセールサイト(=転売サイト)に数倍の値段つけて放出。一般人は10時開始と同時にアクセスして、席の種類えらんで、ロボット認証通って、やっと席が割り振られるページにたどり着くと「売り切れ」というメッセージを目にするわけ。30秒足らずの作業なのに。
アーティストもそれを黙って良しとしているわけない。本当にコンサートに行きたいというファンに買ってもらいたいという意向で、ファンクラブサイトから優先発売するシステムが生まれたんだそうです。後でしらべたら、この先行発売サイトは『チケットマスター・ベリファイド・ファン・プレセール(本物ファンのための先行発売)』というチケットマスターのサイトでありました。チケットマスターとアーティスト側がタッグ組んで『本物ファン』を優先してチケットを裁こうという発想。
「Dが北米に戻ってくる!!今回は彼らはいつもと違う試みをするんだ。転売屋やロボットプログラムのなかった頃、ファンはコンサートを見るために何日も前からチケット窓口に並んで待っていた。僕らは現代で同じことをするんだ。ここではオンラインという場所が変わったとはいえ、同じことをするんだ。」
よし!そういうことか。これから二日間限定でランクアップを目指します。