[AIRBNB] ゲストを人種で拒否する問題
最近ニュースになってるのが、黒人ユーザーがホストから予約を拒否される傾向が多いという問題。
それがとうとう裁判になってしまった様子です。
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バージニア在住のS氏、25歳。AIRBNBにユーザー登録し、フェイスブック認証、プロフィールの顔写真、年齢、性別なども正直に登録したんですね。で、気に入った物件を予約リクエストしたものの断られてしまった。にもかかわらず、その物件はその後も予約可能のまま。S氏、ためしに2個の偽アカウントをこさえ、同じ日にちをリクエストしてみた。一つは若い白人として、もう一つは中高年の白人で。すると二つともOKが出てしまった。
S氏、AIRBNBカスタマーサービスに人種差別行為であると苦情を送るも、AIRBNBは無回答。で、先週とうとうS氏は裁判へ持ち込んだという話。
1月に発表された調査によると、明らかに黒人と分かる名前のユーザーは白人特有の名前のユーザーよりホストからの予約リクエスト許諾率が16%低いんだとか。で、却下したホストさんが新たなゲストを充てられるのは35%ということで、ツケは大きい。典型的な黒人さんの苗字というと、、、例えば、ジャクソンかな?
私はアフリカン系のユーザーさんから宿泊リクエストを受けたことないんで他人事で読んでいられる。中近東系の移民らしいヨーロッパ人さん、ガールフレンドが黒人さん?のマレーシア人、、、それくらいかな。だいたい、チャイナタウンに近いダウンタウン。今から思えば黒人住民はもともと少数派なエリア。昔から住んでる中国とヒスパニック系に、新興勢力はヒップな若い白人系、ってとこ。
ここはアメリカ。「そうか、この物件のホストは白人しか泊めたくないんだ、、、。しょうがない、他探そう。ホテルだったら有り得ないけど民泊だしー。ホストだって、選ぶ権利あるよな。だったら黒人ホストならいいかなー。」という思考は後ろ向きでアウトなんですね。
推測ですが。S氏も経験上、選ぶ物件は考慮したはず。決してハイソな白人しか住んでないエリアのコンドとかタウンハウスではないと。ここならいいよね、って下調べして決めたと思うんですが、、。(アメリカってそういう住み分けあるんで。)それでも断られたのか?
長年の住民さんの多い瀟洒なマンションでこっそり民泊ビジネスしてるホストさんの場合、あまりに隣人とかけ離れた風采のゲストさんは歓迎したくないはず。逆にヒスパニックや黒人居住エリアの物件を白人がバケーションのステイ先に選ぶってのも無用心で考えにくいんで。
しかし、そんな考えはあくまで心の中にとどめて、表に出してはいけない。ここアメリカ、人種差別についてはマジ、正論、というかポリティカリーコレクトで通さないといけない。いい勉強になります。(そして、ホスト止めてよかった。ほんとに。)幸い、ニューヨークで住んでるあいだ、アジア人女性として差別された苦い経験は思い出す限り無し。ただ、セクハラはある。アジア人以外のあらゆる人種の男性のから。「ニーハオ!」「ハーイ!チナ!チナ!」「コニチワー!スウィーティー!(チュッ、チュッ)」あまりに碌でもないから相手にしない。その程度の経験値なので、黒人の差別されてる重い現実と悔しさを理解しようにもしきれない。
で、日本の民泊。人種差別問題はあり得るでしょうか?多分95%(テキトーな数字です)以上は外国人観光客相手ですよね。アジア人以外の人種に関して日本人は鈍感、良くも悪くも。イスラエル人もユダヤ人も特殊な感情なしでオープンだし、いまだに見かけが白人なら英語教師の仕事に有りつけやすいというし。アジア人は全部却下で白人のみOKとか、中国人が予約リクエスト全部断られたのに台湾人なら受け入れたれてたと判明したら国籍差別を受けたって訴訟なんて有り得る?短期バケーションに来てた人がわざわざ告訴して日本で裁判するわけないから高みの見物でいよさそう。
でも、いちおう注視したいところです。