アメリカ発行クレジットカードには旅行傷害保険がついてない
デルタ・アメリカンエクスプレス・ゴールドカード
95ドルもの年会費かかるデルタ航空提携のデルタ・アメリカンエクスプレス・ゴールドカードを去年作ってしまいました。一年目は年会費免除、発行して3ヶ月以内に3000ドル遣ったら5万マイル得点が付くのに釣られちゃいました。
申し込んだ時は「海外旅行年2回はするんで2年目も95ドル払ってでも持ってていいかな。旅行保険が付いてるならペイするし~~。」
幸い、国内外旅行中に事故に遭ったことがないので、一度もクレジットカードに付いてる保険を適用したことなし。お腹を壊したことは何回か。インドやタイで、、、。でも、その程度なら、まぁまぁのレベルのホテルに泊まってればなんとかなります。ホテルスタッフに薬をもらえばいいのです。無情なプロホストによる民泊はやめとこう。
デルタ・アメリカンエクスプレス・ゴールドカードの特典は以下のとおり。
- 海外利用手数料なし(今どき当たり前)
- デルタ便の優先搭乗。そしてアメリカ国内線で2個目のバッグ持込み無料 (しかし私は座って待つ時間が長いの嫌で最後のほうに乗り込むの好き。)
- 空港でのデルタ・スカイクラブを$29で割引利用(!タダじゃない!)
- 通常の買い物は1ドルにつき1ポイント。デルタ便チケットをデルタでダイレクトで購入したら一ドルにつき2ポイント加算
アメリカ版はメダリオン会員資格がついてこない!
このカードもってるだけでメダリオン会員なれません。飛行距離&支払った金額ベースでメダリオン会員資格を得る必要ありです。でも、日本発行のデルタ・アメックス・ゴールドカードは、ゴールドメダリオン特典付きますが、年会費2万6000円、、、、、。高いとみるか、安いのか、、?例えば、シルバーメダリオンになるためには、1月1日から12月31日の間に3000ドル分相当のデルタのフライトチケットで旅行してないといけない。それとも25000ドルの買い物をカードでしているかどっちかが条件。海外出張しない庶民にとって、毎年チケット購入に3000ドルは遣わないと思うんだけど。
その前に、2015年以降のデルタのマイレージについて。デルタのマイルは飛んだ距離ベースじゃなく、一般マイレージ会員の場合は支払った航空チケット代1ドルにつき5マイルです。例えば、去年乗ったデルタの激安チケットは720ドルでした。稼いだマイルは720掛ける5で、720x5=3600マイル。(この改定、すごぶる不評なのでじきに元に戻るかも。)その購入当時に、スカイクラブのメンバーで、このゴールドカードで直接デルタのウェブサイトで買っていたら、計算はこうなってました。
非メダリオン会員:720 x (5points )=3600
メダリオンのシルバー会員:720 x (7points)=5040
非メダリオン会員&デルタゴールドカードで購入:720 x (5points + 2points)=5040
メダリオンのシルバー会員&デルタゴールドカードで購入:720 x (7points + 2points)=6480
(参考のため)日本発行のゴールドカード:1ドルにつき8points とあります。円からドルに換算してから計算、、、でしょうか?日本人メンバーさんはドルでいちいち計算するのに慣れているのだろうか?
旅行中に事故や病気になったときの保険は、、?
ま、そういうのは置いといて、買い物、車やフライトの保険に関する特典は(*いっぱい、いっぱい例外事項アリです)
- ロードサイド・アシスタンス ホットライン
- レンタカー保険
- グローバル・アシスト・ホットライン
- 旅行事故保険
- 購入品の保障期間延長と盗難破損保障
グローバルアシストって、昔は贅沢な特典だったかもしれない。ホテルでネットが使える時代にわざわざアメックスに電話して滞在先での情報を得る時代じゃないよね。そして、高級時計、カバン、宝石なんて高級なものを海外で買わないので買い物の保障はどうでもよし。レンタカー観光する予定なし。なので、避けようにも避けられないことがある事故と病気の保障の点だけを見てみます。実際のところどうなんでしょう?小さな、小さな字で書かれてる詳細ページを読んでみます。
当たり前ですが、旅行費用はカードで100%支払っていることが前提。そのうえでカバーされるのは、公共交通手段で移動中に死亡するか、片目、もしくは両目の失明、体の一部が切断された場合だけ。それだけ!旅行中にホテルで食中毒に遭っても、ビーチでクラゲに刺されても、スキーして転んで足を折っても保険は適用されません。私の場合、日本に里帰りしてて大阪UFJに遊んで熱中症になってもお正月に肺炎にかかって入院しても盲腸になって手術しても保険ききません。
そういうものなのでした。やっとスッキリしました。プラチナカードですらついてないようですが、プラチナカード持ってるようなビジネスマンや富裕層はマトモな保険持っててカードの保険をあてにしてないと思うし。
フライト遅延とキャンセルは無保証
フライト遅延とキャンセルの場合は?あれれ、、どこにも触れてないぞ?と、調べてみたら、なんと!AMEXカードは無保証。デルタ機でも無保証!!
3時間の遅れで保障されるCITIカードは良心的だなぁ!、と思ったらCITI プレステージという最上級カードで年会費450ドルのものであります。CHASEバンクで旅行用クレジットカードで名高いサファイアカード(年会費95ドル)は12時間遅れで初めてカバーされる。カード付属じゃない独立した海外旅行保険だとベーシックなレベルで6時間~8時間が認定ライン。
年2,3回飛行機に乗れば多いほうの私、過去にキャンセルも遅延も経験ゼロ。それで大雪とかで6時間遅れのフライトに当たればまぁ、諦めます。
キャンセルの場合は?格安航空券買ってる以上、ペナルティ無しで100%返金されない覚悟はアリ。通常の旅行保険では、仕事の解雇、2日前までの急病、家族の不幸と理由が限定されてて、理由の制限無しでキャンセル保障してくれる保険ってあるのかな?としらべてみたら、プレミアムオプションで付くものばかり。まぁ、諦めましょう。
結論:カードに頼らず海外旅行傷害保険は買おう
これからはしっかり海外旅行傷害保険をその都度買うこと!入院したり怪我しても保障が付くプランでね。2週間くらいなら70ドルから100ドルで見つかります。会社で入ってるアフラックの傷害保険は海外での事故もカバーすることを人事課に確認したけど申請書類が面倒そうかな?。海外旅行傷害でもグローバル・アシスト・サービスのある大手保険会社のなら現地で医者を見つけてもらうこともできますから心強いかな。
そんなわけで、2年目もこのデルタのゴールドカードを95ドル払って持ってるメリットはいつもデルタで乗るって忠誠心がないかぎりは無いかもですね。
では、日本発行のクレジットカードは?
マンハッタンの外科系の某クリニック。アメリカ人医師がオーナー。初診で必ず聞かれ、通院中でもしつこく質問されるのが以下のこと。
「日本で発行されたクレジットカード持ってる?日本の。」(先生の目がギラリ!と光ったような、、、)
そうです。日本発行のクレジットカードって素晴らしいんです。なぜか日本発行のクレジットカードの多くは海外旅行傷害保険が本当に付いているんですから。
このクリニックは日本のクレジットカードの特典の傷害保険を長年にわたって巧く(悪用)利用しているんでしょう。ダンス修行で来てるような若い日本人女性を待合室でよく見かけます。日本のカード会社、よほど儲かってるんでしょうか、、、大判振る舞いしすぎだなぁ、と、そのクリニック行く度に感じてしまうんですが、、、。
反対に、アメリカのクレジットカードにそうやすやすと海外旅行傷害保険、付いているわけありません。よくよく考えれば。だって、マトモに国民皆保険のないアメリカ。年会費100ドル、プレミアム会員費450ドルとか払って、カードの特典使って海外で病院行けたら有難すぎます。現地の悪賢いクリニックとタッグを組んであらゆる怪我や急病を治し放題になりそうで。日本人は「海外で持病が治療できるかも!ラッキー!」なんて思うわけないんで悪用するわけないんです。