違法民泊規制、AIRBNBいよいよ厳しく。援護するのは誰?
日本は民泊歓迎ムードなれど、ニューヨークは日に日に厳しくなるばかり、、。なにしろ『空き部屋問題』ってのが存在しないしアパート事情が非常に悪いニューヨーク市ですから。
クオモ州知事はさらに厳しい違法賃貸規制法にサインするそうです。
http://www.travelandleisure.com/hotels-resorts/vacation-rentals/new-york-airbnb-legal-challenge
、、おっと、もう可決しちゃいましたね。今日で。
もともと又貸しはかなり前から禁止ですけどね。一戸建て住居、アパート一戸全体、そして3戸以上ある建物は29日以内の短期賃貸は禁止。しかし長年、そんな短期賃貸はサブレットといって黙認されてたんですけどね。地元掲示板で夏の別荘借りたり、一ヶ月弱のビジネス目的やらマンハッタン短期ステイしたい人、多いですから。
新しい罰則はというと、違法民泊犯したら一回目は1000ドルの罰金、2回目もやったら5000ドル、3回目もやったら7500ドルというもの。最近の民間データではマンハッタンでは3万6000件のAIRBNBリスティングの52%が違法です。最低でも一万6000人の民泊ホストがこの罰金を払う羽目になるという、、、。
AIRBNBのコメント。“このプラットフォームを利用している2万人以上のホストは1000ドルの罰金すら払えない。財政破産か、住む家を失う恐れも有る。”
(*家賃を払う甲斐性ないなら、安い地域に引越しすればいいだけなんですけどね。)
表現が引っ掛かりますね。わが社のプラットフォームの利用者、ですか?ホストは。
たまたま私は日頃からAIRBNB関連ニュースウォッチャーしてるからかもしれませんが、はっきりとアンチAIRBNBを政治活動にしてる議員さんが数人います。民主、共和党関係なく。特にローゼンタール議員はアンチAIRBNBの先鋭です。対称的に、民泊賛成!と謳うAIRBNBロビー派議員の存在は見つけたことない。
でも、有名人にはいるんです。
その人は俳優のアシュトン・ケッチャーさん。同じような法案が通りかけてるシカゴ市に対して自身のフェイスブックでコメント発表。
“僕はシカゴを訪れるたびにAIRBNB使ってステイしている。ホンモノのシカゴを体験できるから。厳しい規制は“生活の足しにホストしている住民の財政”と、“その地域の魅力を紹介するのに”マイナス影響がある。”
http://www.chicagotribune.com/news/ct-ashton-kutcher-airbnb-06xx-inc-20160621-story.html
アシュトン・ケッチャー、雄弁にAIRBNBを援護してるけど、彼は決して中立な立場にいる純粋なAIRBNBファンじゃないのです。AIRBNBに巨額の投資をしてる、あきらかに『AIRBNB身内』のヒト。俳優業より投資ビジネスにご熱心。マドンナのマネージャーのガイ・オシアリーと共同でITベンチャーに巨額な投資をしてます。ウーバー(UBER)にもね。
シカゴトリビューン誌の読者コメントが痛快です。
”アシュトン・ケッチャーが僕の隣の家に一週間泊まる(のもあり得るわけだ)。これはまさにAIRBNBを厳しく規制する理由となるよ。”
うん、、、、私もそう思う。