民泊スーツケース横丁
ニューヨークタイムスの記事:Airbnb and the Battle of Suitcase Alley。スーツケース・アレイ、訳すとスーツケース横丁、といったとこかな。
“イーストビレッジは2番街の三丁目あたりにに引っ越してきたクイン氏、越してきてすぐに異様な光景に気付いた。スーツケースを引きずるエアビーゲストが往来していて、さながらスーツケース横丁なのだ。“
とあります。なんかもう、、、想像できちゃいます。地図をプリントしたのを片手に予約した住所を探してるカップル、携帯からホストに電話しながら巨大なバックパックを背負ってる若者とか。「こんなところにホテルなんかないのに、なんで?」
それにしてもスーツケース横丁ってのは、ちょっと大げさじゃない??と思ったりもする。3年間までイーストビレッジ近辺に住んでた実体験でから違和感あるけど、私が思ってる以上に今のダウンタウンはエアビー汚染が進んでいるのかな? 反日プロパガンダ記事に関しては大げさに書き立ててるニューヨークタイムズ紙ならではの釣りタイトルとか?
インパクト・リスティング
この記事、スーツケース横丁という造語以外ではたいして目新しい内容じゃないです。ニューヨークの短期賃貸事情を簡単に書いてある程度。でも、インパクト・リスティングって言葉が出てきた。コレ、初めて目にする言葉。住宅環境活動家グループのレポートに登場する言葉だそうで、訳すなら、、そうですね、、脅威物件か、民泊汚染物件、かな??何かというと、 “一ヶ月に複数回民泊に使われ、AIRBNBサイト上に複数の物件をリスティングする人物によって年に三ヶ月以上掲載されているリスティング”のこと。彼らは営利目的のプロ。こういうインパクト・リスティングはマンハッタン内に8000件はあって、ほとんどがイーストビレッジのエリアに集中しているそう。
レポートによると、これらの民泊に使われ続けているインパクト物件が空き物件として市場に出回るようになると、市内のアパートの空き率が10%まで回復するだろう、と。(10%?、、そ、それはありえません!!リーマンショック直後でも2%も上がらなかったはず。)
この記事のしめくくりはクイン氏のコメントで。スーツケース横丁となぞらえた住民のクイン氏、世界中からゲストがスーツケースひきずって歩いている光景、まんざらでもないんだそうです。時には道を教えてあげたり、廊下でカバンを手伝って運んであげたりしてるんだとか。
“もしお隣さんが嫌なやつだったら、何年も、もしかしたら永久に対峙しなきゃいけない。でも、エアビーで変な奴が泊まっても2日の辛抱さ。エアビーが近所を破壊したかって?ばか高い家賃でとっくに破壊されてるよ。”
このセリフで締めくくった記事の書きかた、リベラル臭がプンプン。多分創作はいってる釣りだと思えてきた、、、。本当にこんなこと言う人間がいるものだろうか?それに、エアビーのゲストで2日しか泊まらないって少数派なはず。マンハッタンなら。多分、このヒト、まだ引越ししたばかりでハイテンションなんでしょう。数ヵ月後くらいに落ち着いてきたら、スーツケース集団を見るのも嫌になってることに賭けたい。
案の定、コメント欄は反対派の読者のもので埋め尽くされてます。