リピート見している台湾映画
アメリカの有料ストリーミング映画サービスというと、NETFLIXとかHULU,そしてアマゾン。台湾映画を一発で探すのは出来ません。NETFLIXの場合、香港、中華人民共和国、台湾はひと括りチャイニーズ映画なのです。今までは深く考えず、「台湾映画だけ探したいのに不便だなぁ」と感じつつも勘ぐることまで及ばなかった。でも、この扱いはさすがに大国となった中国の配慮なのか?
利用し続けてみると。「そういうわけでもなさそう、、」と思い始めてる。台湾映画に限らず、日本映画も同様。HULUとアマゾン・ビデオなどは外国映画の国別カテゴリーがない!政治問題を避けるために開き直ってか、主要ターゲット層のアメリカ人は国など無頓着という前提か?どの映画を見てもせいぜい監督と主演俳優名だけで製作国とかの詳細な情報は載せない方針にしてるとか?映画ファンとしては不満だな。
そんななかでもなんとか見つけ出して観てる台湾映画。お気に入り台湾映画は以下のもの。
一席之地
いまのところ(2015年8月)にネットフリックスでもアマゾンでも見られる秀作ならコレ。いつ除外されるか分からないので、後悔しないよう何回もリピート見してる。
悪役は誰もいない、悲劇的な顛末も一部あるとはいえ全体に淡々と物事が繰り広げられてくんでBGM感覚で見てる映画。「住み家」がテーマなようで、住みかを失う落ち目のロックスター、不法占拠で立ち退きに直面する一家、父親のために風水で最高の場所を求める富豪、父親の快楽な死後の住まいに大金をつぎ込むヤクザの息子、成仏してない霊魂がさまよう墓地。そんな彼らの居場所に執着する孤独な人間模様が交差してゆくストーリー。
台湾では死者が死後の世界で快適に住めるようにと思いを込めて立派はペーパーハウスを一緒に火葬するという慣わしをこの映画で知りました。主人公の1人、ガン演じる俳優のとぼけたキャラクターに引き込まれます。アーロン主演のドラマ 「王子様をオトせ!」で同僚役やってた俳優さんです。長年不法占拠している両親と住む家を、ペーパーハウス職人であるお父さんの反対を押し切って売ってしまう息子役です。ガンの邪気のない人間性に惹かれてかガン家に有利な条件で売買契約を結ぶ富豪青年に、ガンを信じて正社員のチャンスを与える上司、ガンの父が作るペーパーハウスの作り物のピストルを見つけて大喜びするヤクザのフツーな庶民感覚がおもしろい。観てて辛くなることがない、私好みのストーリー展開です。
南方小羊牧場
「あの時、君を追いかけた」に主演してたクー・チェンドンの主演2作目のロマンチックコメディ。クー・チェンドン、いいですねぇ。大麻からみで中国で逮捕されちゃったスキャンダルから立ち直って欲しいところ。台北の予備校ライフを垣間見れます。
長身のクーチェンドンが相手役の小柄な女の子を上から面白そうに見つめる表情がいいんです。この映画を見た年にロケ地の台北駅の南陽街に行ってきました。
日本人なら観るべき!セデック・バレ
リピートして見るような映画じゃない。日本人には見るのが辛い映画ではあるけど、直視してしっかり見るべき映画ですね。ネットフリックスで見られるのは短縮版。日本のスカパーでは完全版が放映されたはず。現地人にたいして威張りまくってる日本人警察官の姿を見るのが気分悪くなるほど辛い。ほんとにいたのかいな?と思いたいところだけど、残念ながらいたんだろうなぁ。
NETFLIXさん!復活希望!
いつのまにかNetflixから消えていて淋しい。
SECRET(周杰倫主演の日本題「言えない秘密」)
クラシックな校舎での上品な高校生活が素敵。転校生が最初に知り合った女子生徒と仲良くなるものの、実は彼女は何年も前に亡くなっていた女性徒で、教師である父親の教え子だった、、というオチのちょっとムリのあるオカルトなストーリー。それはともかく音楽科の主人公とクラスメートのピアノバトルは必見の名場面!主演のNetの高校生キャラが大人びてて、女子生徒もぶりっ子キャラじゃないところが私みたいなオバさんでも楽しめてるのかも。ラストシーンの稚拙なCGでつくられた大げさなエンディングはいただけないけど。