[AIRBNB] アカウント削除の嵐ふき荒れる
複数リスティングのアカウント削除の嵐ふきあれる
11月、ニューヨークのAIRBNBホストに異変あり。複数物件をポストしているアカウントは軒並み強制削除に遭っています。ホストのグループスレッドを見てみます。11月に結構投稿されてる。
“AIRBNBの社員らしき人物から直に電話がかかってきて、アカウントをシャットダウンするって。なぜなら僕は二つ物件を出していて、どっちも僕はその物件の家に住んでいないことは明白に証明されてて、その事実は(AIRBNBが)顧客(ゲストですね)に与えたい”誠実なトラベル体験“ではないからだと。僕は誠実なホストだ。とても良いレビューついてるし、ゲストは皆とてもハッピーだったって。自分自身の旅行でもAIRBNBで宿泊してるのに。だれか同じ状況の人いる?”
“ブルックリンに2世帯ハウスに住んでるの。先週AIRBNB社員という男から電話がかかってきて私のリスティングを削除するって。全部。彼はなんの説明もしてくれなかった。もうAIRBNBは信用できない!これってこないだのシティホールでのヒアリングと関係あるわね!”
“ヘイ!僕の友達がAIRBNBから電話があって、彼のアカウントをシャットダウンするって。彼は三つのアパートをもっててホストしてるんだ。彼はAIRBNBシステムを悪用してるとは思うけど、彼は市場価格の家賃を払ってるんだよ(*レントコントロールの物件じゃないと強調したいらしい。)”
“僕の友達も今朝電話があったって。彼は6件もってるスーパーホスト。彼は何の説明ももらえずシャットダウンされ、一件だけ残すこともさせてもらえなかったって。僕?僕は彼の物件の清掃やメンテナンスを手伝ってたんだ。”
ヒエッ!スーパーホストまで!(スーパーホストの認定ってけっこうハードル高いんです。申込みフォームにエッセイ並みの長文書いたりしないといけないんで。私は諦めた。)スーパーホストという超お得意さんまで切ってるんだ、、。実はAIRBNBのホストがもたらす収益の40%近くが、こういう複数物件を持つプロ・ホストがもたらしている。そういう収益源を切っているわけです。
ニューヨーク市が摘発に本気になった
私がリタイアした間に何が起こったんだ?ちょっと調べてみた。どうやら11月13日に一気に複数リスティングのアカウントの強制削除が始まったらしい。
11月16日:デブラシオ市長は今後3年かけて10ミリオンをAIRBNBなどを通して運営されてる違法ホテルの摘発に投入。専門スタッフを12人から29人に増やし、最新データを駆使して違法運営をあぶりだし、一般に向けて法遵守の啓発キャンペーンを張るという。従来は通報を受けたケースだけ捜査していたところを、積極的にあぶりだす姿勢だと。ニューヨークのルールでは30日に満たない日数でアパートを貸し出すのは違法である。(1世帯戸建て、2世帯戸建ては限定除外です。)
http://gothamist.com/2015/11/16/de_blasio_10m_airbnb_illegal_hotels.php
ふーむ、ニューヨークの市警察が強制捜査する前に、先を越してAIRBNBが違法リスティングを排除し始めたわけですね。ある意味、温情的処置であるとも言えませんかね?
“どうやらAIRBNBは警察の役割を自ら進み出ているようね。”
という投稿にある引用サイトを見てみた。
http://fortune.com/2015/11/11/airbnb-community-compact/
なるほどー。こないだのサンフランシスコの『Proposition F (アンチ民泊)』住民投票はなんとか勝利したものの、民泊に対する世間の風当たりの強さに脅威を覚え、反省でもしたのでしょう。頑固にシェアリング・エコノミーを肯定する立場から一転してサンフランシスコ役所に3点で協力することにしたようです。
- 税金を払う(ホテル税と同等なレベルの)
- データの提供
- 貸し出しに制限をかけて一般市民の長期住宅市場の影響を削減する。
この本社の決定がニューヨークの”手入れ”に影響しているのは確かですね。
続く