台湾華語つれづれ 繁体字なぞってペン字遊び
『書き込み式 台湾華語&繁体字練習帳』を買った。台湾華語の独学もさぼりだして2年くらい。だって、台湾旅行の計画がさっぱりないんで、やる気がどんどん抜けていってる。ここでカツをいれて立て直しを図りたい。
発売してすぐには飛びつかなかった。なにせアメリカ住まい。立ち読みも、ネットで中身のチョイ読みすらできない本をアマゾンでサクッと買うほど酔狂でない。日本に帰省する時期までじっと我慢してた。
神田にある中国関連専門書店である東方書店に寄って、やっと実物を手に取って中身に触れることができたのが2017年12月。即、キャッシャーに持って買ってしまった。
筆談もOK! 書き込み式 台湾華語&繁体字練習帳(音声DL付) 樂大維(東方書店サイトへリンク)
楽しい本ですよー。しかし、台湾華語学習層の少なさの現実を知って、もともと売る気がないのだろうか?もったいない、、、。表紙だけではこの本の台湾華語のテキストブックとしての価値が伝わってなさすぎ。
その一。まず、立ち読みしてみて、やっと『音声ダウンロード』サービスがあることを知る。(なんで表紙にもっとデカく書いて宣伝しない?)
その二。本のタイトルから連想するのは単なる漢字の練習帳。マス目と漢字のページが延々と続く本かと思ってた。しかし、中身はそのレベルを超えている!前半はなぞり書き。趣味でペン字やってる私には日本でも昔は使われていた旧式漢字のお見本としても面白い。後半は台湾華語の初級レベルの文法とフレーズの勉強が少しながらもできる内容です。その例文が実用的でセンスいいんです!日本人のニーズをよく理解してて選ばれた例文というか、、、。これは予想外でした。きっと作者さんは日本人に中国語を教えてる方なんでしょう。(プロフィールに依ると、やっぱりそうでした。)
本の中身前半は想像どおり、繁体字一文字のなぞり書き練習ページ。
台湾の地図から主要な地名、日本人が台湾旅行してて目に留まりがちな代表的な繁体字のなぞり書きページ、見本の字がかなり大きめなので画数が分かりやすいです。その次は台湾文化をついでに学べる狙いで選ばれた初級の観光ガイドも兼ねた単語や4文字熟語などなど。(食べ物とか店の名前、有名人、ホテルの設備などなど、、)
その次は文法のかなり初歩的なレベルに触れてる。真剣に語学やるために買う本じゃないんで、注釈程度の説明文なので気楽です。もちろん、四声も。(これを説明するのに音声ファイル無しのテキストブックは少なくない。大きな不満でした。)私のような万年初心者レベルにはとっつきやすい。挨拶とか数の数え方とか。初級のテキストブックで見慣れたフレーズなど。
感心したのは、ピンインだけでなく注音記号がしっかり併記されている。それどころか注音がメインでピンインがサブ!台湾での独特ないいまわしや発音文化も随所にしっかりカバーされてる。これに台湾プライド!感じます。
実際にペン字のなぞり書きするために、本のサイズが単行本より大きめのほぼ正方形。紙質がザラッと薄く、ページを開けたまま固定しやすく軽いので、ページが飛ばないために乗せる文鎮不要です。直接本になぞり書き練習できるようになってるんですね。(私はもったいないので出来ない!)
最後のページに印刷用のペン字練習用のマス目付きページありますが、青空文庫のペン字用マス目のテンプレートのほうがプリンターフレンドリーかと思います。