中国語、というか、台湾華語を独習してみる
日本で中国語というと、大陸、というか中共、というか、あの共産主義の中華人民共和国で話される北京語ですね。通称は普通語、英語でいうとマンダリンと呼びます。
繁体字で学びたい
私は受け付けません、あまりに簡体字が醜悪というか改悪されすぎてる印象をもってしまって、、、。歴史も短いんじゃないですか?アメリカのチャイナタウンでみかける中国系移民が読む新聞は繁体字です。お店の看板も繁体字。簡体字が採用される前に生まれた高齢者移民と台湾や香港系が多いからかもしれない。まったく詳しくないですが、アメリカには台湾ロビーと中国ロビーが存在しているらしく、アメリカのアジア外交に影響を与えているそうですね。中華系移民が多いエリアの公立校では、繁体字で教えるか簡体字で教えるかの駆け引きもかなり政治的な背景があるそうです。(*50代半ばくらいの北京出身の中国人同僚は繁体字が読めないと言ってました。)
それに、めちゃめちゃ画数多い漢字に閉口すること多いんですが、戦前の日本で使われていたと思うと気が引き締まる思いを味わいます。台北の裏通りを歩いていて見かける看板の繁体文字に覚える懐かしさ、、、、古い日本映画を見て失われた漢字を目の当たりにすると、戦後の日本語教育を憂いる気持ちも沸いてくる。例えば『藝術』とか旧式のほうがしっくりきちゃう。でもでも、『學校』はカンベン!字数多すぎ!
香港系は広東語。繁体字使います。アメリカの香港系移民は、家庭では広東語で話し、中国移民社会で有利なので北京語を覚え仕事を得て、子供にも余裕があれば週末はマンダリン・スクール入れたいという願望あるようです。とにかく香港系にとって北京語を話せることは移民先でサバイバルするのに必須だそう。(香港出身の同僚の話)
香港出身の芸能人は北京語話せないと仕事にならないのもうなずけます。台湾や中国の芸能人にとって広東語はさほど必修ではなく、香港映画で台湾スターの金城武の話す声は吹き替えだというわけで少々幻滅してしまうことに、、、。
それにしても、アメリカで台湾北京語、もとい、台湾華語を習うってなかなか大変。たぶん、チャイナタウンの台湾系移民の子弟向けのスクールはあるんでしょうけど。有名なラーニングソフトウェア、ロゼッタストーンも簡体字のみ対応。(追記:音声ベース学習のピンズラーも大陸北京語の発音がベースです。Rがやたら多い。)日本は台湾旅行熱が上がってるというのに、簡体字の北京語学習一択なのが変な感じです。NHK語学講座では台湾のトピックも交えて紹介してたりしますが、ほんの一部。本屋に並ぶ中国語テキストはほぼ99%簡体字の大陸中国語のもの。あれだけ女性雑誌で台湾旅行特集してるのになぜ語学トレンドは大陸に向いているのでしょう?敢えて中国語を習いたいという層は出張や商用のため話せないとマズイからというビジネスマンだけだから???(なんとなく親中路線の国策の臭いがしないこともない、、、気のせい?)
オンラインは救いです。が、本格的な日本人向けサイトはあまり見かけません。スカイプ使ったオンラインラーニングが主流になりつつあるそうですが、一時間20ドルが相場、、、もったいないなぁ。私はその前に基礎の基礎の基礎を独学してから、、、。かといって、独学ってよほど動機が強くないと続かないんですよねぇ、分かってはいるけど。
まず一番有名どころで試したものは台湾の官製サイト:HUAYU WORLD(全球華文網)
日本語メニューに一応切り替えられますが、コンテンツのほとんどは北京語という。オンラインで動画やテキスト、テストも付いてる語学レッスンページとコンテンツ豊富なんですが、ほとんどの学習ページのコンテンツが時代遅れのフラッシュで作られてるんで重い!スマフォで見れない。アイフォンでは不可能!
なので、昔ながらのテキスト主体のやり方のほうが場所を選ばず取り組めますね。それで”電子書籍”メニューをクリック。
電子書坊から。
http://media.huayuworld.org/interact/ebook/default/medium.html
そのなかから、着物姿の女性のイラストの表紙カバーをクリックしてダウンロードします。
http://media.huayuworld.org:8080/1010815/500word2.zip
30課まである基本を学ぶテキストで、音声も出ます(2014年初めにダウンロードした英語版は音声付きでしたもんで、、修正します。)ちょっと違和感ある日本語訳もあるけど、なかなかのもの。私は英語版を使ってます。
NHKの中国語テキストよりも難易度ゆるいです。英語音声版には音声アイコンがセリフひと言づつ付いてるのが便利で、何回もリピート練習できます。この音声ファイル付きテキスト、自宅のパソコンでは、なぜかボツボツ切れ切れに再生されるのです。オフィスのデスクトップでは問題なく再生でします。(同じウィンドウ7のアクロバット・リーダー使ってるのに何故だー?)しょうがないから発音はオフィスでお昼休みに練習するしかない。隣に聞こえないようにささやき声で。
(追記 2017年1月)ウィンドウズ10タブレットに買い替えました。IEブラウザーで開くと音声アイコンが表示されませんでした。アドビのアクロバットPro DCで開いたら音声アイコンが復活。綺麗に再生されて満足です。
追記:後から見つけたのですが、初級レベルの児童向けのテキストもなかなかいいです。ただ、教師用リーダー本らしく音声なしなのが難。4声という曲者な発音は何度も耳で聞いて体得しなきゃ。音声教材なしで読み書きだけ独学してるのは後で後悔します。周りに台湾人の友達がいて、チューター役として聞き取りを頼めるなら使うといいですね。
四声と発音記号ピンインは悩ましい
とにかく発音!発音、もとい、四声!北京語でも台湾華語でもとにかく最初の関門、発音学習の一丁目一番地の四声の講義や説明はまったくありません!不本意ながらも簡体字ベースとはいえNHKを使います。NHK中国語テキストの4月号は必須かと思います。四声の仕組みは同じですから。
発音の勉強の大切さが実感できたテキストもありました。『小道迷子の台湾ではじめよう、中国語』です。コレ一冊で基本ばっちり!ってなような、実践的テキストじゃないけど、台湾文化をひっくるめた台湾華語にまつわる読み物としては面白い本でした。とくに、数字の「1」の発音のバリエーションをかなりのページ数割いて解説してるのは特筆に価します。そんな台湾に特化した本でも、発音はピンインを使用してますが、、。私も発音はピンイン頼り。きっぱりとピンイン絶って台湾独自の注音のみのテキストで集中的に覚えたいところですが。
五百字説華語のテキスト30課をひととおり終わらせたら、スカイプでネイティブの先生にレッスンしてもらおうと思ってます。しかし、、、はたしていつまでかかるやら、、、、。やっぱりサークル入るとかレッスンとる方がやる気が出ると思います。それとも、3ヶ月おきくらいに台湾旅行できるなら励みになるんだけど、、、、。
そして、2014年12月、台北は桃園空港の本屋で見つけた台湾華語の初級本。ラップかかってて中身は見られなかったので博打買い。
結果は×とも○とも言えない内容でありました。CDで音声が聞ける点は高得点あげたいけど、テキストの和訳が意訳すぎどころか変訳!。それに繁体字ベースなのに注音フリガナなし。会話の例文も実践的なレベルじゃないというか、、、ちょっとズレてる?「XXさんは内勤の仕事探してます。」とか、「仕事のあとにスカッシュします。」(スカッシュって台湾で人気?バドミントンの間違いでは、、?)
英語の訳のほうが的確。日本語訳は曖昧で意訳しすぎで初級者は使い物になりません!ってことは、きっと英語とマンダリンは相性いいんですね。
まぁ、面白いけど。