転売チケット買った:海外サイト編

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日本に最後にツアー来日したのは90年代という、ヨーロッパの大物某バンドD。その地元ヨーロッパでは未だに絶大な人気のバンドDが、2017年春ツアーを発表したんです。案の定ツアースケジュールに日本は入ってません。これは日本で人気がないことより、メンバーの過去のドラッグ歴でビザが下りにくいのが原因?とも。

よっしゃぁ!日本に来ないなら、こっちから行ってみてこよう!という突拍子もない誘いに乗ってしまったわたし。さっそくチケット情報を調べてみると、2016年10月に発売始まってて、前のほうの席を取るにはすでに遅し、という状況と知る私たち、、、、。

まずは正規販売サイトから

アメリカではチケットといえばチケットマスター・コム。まさかのヨーロッパでも同じなんでした。まず、地元イギリスの会場はオリンピックスタジアム!で、残ってる席はスタンドの後ろのほうか、ステージ真横あたり。野外でコンサート楽しめる歳ではなくなったし、メンバーが米粒大でしか見えない席で見るためにわざわざヨーロッパに行きたくない。ただでさえ治安悪そうなのに。
じゃ、ヨーロッパ本土の30もの公演のどれかに行くか!って調べたら、フランス、イタリア会場も、スウェーデンでもサッカー用アリーナ、、、。バンドD, どんだけ人気なんだ!

そのなかでオランダのアムステルダム会場はスポーツアリーナじゃなくて、音楽コンサート用アリーナで他に比べて小さいハコ。バスケットボール大会やってる規模なのです。画像見る限り、代々木競技場より小さいかも?それに日曜公演だ。それなら取る有休日数も少なくて済むし。
それでもアリーナで立ちっぱなしは嫌ってことで、一階のスタンドのプラチナ席を狙うもソールドアウト。2連席で検索するとダメ。だけど、はるばる異国にやってきて友人と離れて見るのもつまらない。

すると、ソールドアウトのメッセージのすぐ下に、「チケットマスター傘下のリセール(転売)サイトならチケットがある」と表示!
seatwave-entry

正規チケット販売サイト公認の転売サイト

もう、びっくりです。正規チケット販売サイト公認の転売サイトがあるんだから。そのサイトはシートウェーブ(SEATWAVE)グローバルサイトっていうのかな、、、多言語、主要欧米国対応です。アメリカのseatwaveの英語サイトからでもヨーロッパのチケットが買えるようになってる。本家のチケットマスターはオランダのコンサートはオランダのチケットマスターサイトでしか売ってなかったのにね。もちろん英語対応してるんで問題なし。

Seatwaveではアムステルダム会場のは200枚のチケットが出てました。(2016年12月上旬の時点で。)そのうち一階スタンド席は50枚。なせかミラノ会場が一番出品多くてキャパ80000人収容のところで770枚も。

さぁ、まずはアムステルダム会場のジッジョ・ドームの席をリサーチします。こないだ行った代々木体育館で学んだことですが、よく見えてゆったり見える席はアリーナじゃないんです。一階スタンドのステージ中央から35~45度ななめ前の線上に当たる席がいい。代々木体育館のコンサートの場合、一階Gブロックにあたるところ。関係者席もその辺です。
そのセオリーは万国共通なようですね。このジッジョ・ドームでは、その位置は一階の110、111と102、103ブロック。プラチナチケットとして売り出されてて200ユーロ。特に前1列目から3列目はチケット一枚240~280ユーロ。ちなみにアリーナのスタンディングは75.9ユーロ。正規チケットマスターでは一番いいランクのプラチナチケットで2枚連番はまったく取れない。次にいいランクのホット・チケットも空いてない、、、。こうなったらSeatwaveしか道はない。

公演は5月。公演日近くなると定価割れ転売チケットの出品が増えるのだろうか、、、?4年ぶりのツアーのバンドDでそんな現象ありうるだろうか?

悩むのも時間の無駄なので買うことにしました。というのは、転売チケットの値段がそんなにボッタクリとは思えない価格だったから。それに17000人のキャパシティのハコで出品チケットが200枚って少なすぎでしょう。定価が209ユーロのチケット(=222米ドル)、出品されてる同等レベルのチケットは一番高額で456米ドルなんだから。

seatwave-select

200枚の出品なのであまり選ぶ余地はないです。それにEチケットにしたかった。国際郵便で送ってもらったりする手続きが面倒そうで。選ぶ余地のない原因のもうひとつは、出品チケットの大半はブロックナンバーだけ表記で、そのなかの何列目の並び番号の情報をだしてる出品者が少ないんでした。そのなかで、6列目の80番台という情報まで出してるチケットを買うことにしました。チケット一枚252ドル、手数料91.98ドル、保険7.68ドル、Eチケット発券手数料4.99ドル。手数料高いっ!

さてさて、これで一安心。
、、、いや、ちょっと待って!、、、本当に安心かい?
手に入って安心したのもつかの間、さすがに冷静になってきて「もしかしてヤバい?詐欺かな?」と思う余裕がでてきたようで(やっと、、、)。

seatwaveサイトによると、このあと売主さんがeTicket(PDFファイル)をseatwaveアカウントページからアップロードして、晴れて私のアカウントページからダウンロードできるということなんだけど、かれこれ4日経つのに連絡がない。

もしかして売主、バックれた?その場合、seatwaveが返金してくれるはずなんだけど、アムステルダムまで行ってコンサート会場の前で入れず帰国、、、ってなるんですか?

売主には公演後10日後に支払い

もうちょっとseatwave についてググってみた。売主は売ったチケットの公演が晴れて開催された後、10日後にお金が振り込まれるシステムで、そのときseatwaveが成功報酬として10%差っ引きます。252ドルから10%引いて225ドルってことは、売主さん、さほど儲けてないってことです。濡れ手に粟みたいに。それに、私が買ったチケット代を売主さんが受け取るのは今から半年も先の5月半ば。

eTicketはただのPDFファイル。バーコードは入ってるけど。可能性として、この売主さん、複数の転売サイトに同じeTicketをばらまいてカラ売りできないことはない?たとえば、私が買ったチケット、同じeTicketをseatwaveにユーザーID変えて出品できないか?公演当日には私と同じeTicketをもった客が10人も集まって、最初に入場した人が勝ちってならないか?

その場合、私は泣きながらseatwaveにクレームして返金してもらうだろう。しかし、売主はseatwaveから代金を手にできなくなる(はず。)そこまでして出品する酔狂な転売屋はないんじゃないか、、、?

、、じゃ、大丈夫かな?このシステム、案外チケットキャンプよりも堅実じゃないですか?そもそも親会社であるチケットマスターが売ったチケットを扱ってるわけだし。

もう少しぐぐったら、こんな投稿があった。
「seatwaveに重複チケットは出品されないよ。チケットのバーコード情報は転売一回されたら無効になるから。」と。
別の転売サイトに出品された重複チケットか、よほど悪意があってバーコードを細工して不正出品したチケットじゃない限りは詐欺チケットをつかむ可能性は少ないみたいです、、、。しかし、この投稿の信ぴょう性は低いですね。Seatwave が売主がアップロードしたファイルをいちいち開けてバーコード情報を取得して編集したり会場主催者とシェアしてるとは考えにくいんで。

公演終了後に売主に支払われるというポリシーで、かなり気楽になってきた。でもまだ不安です。eチケットがまだダウンロードできないんで。

チケット受取は公演日直前ギリギリに

で、もっともっとリサーチした結果、、売主さんは公演日ぎりぎり直前にeチケットをseatwaveにアップロードするのが普通だということが判明。よく考えると理に適ってることでした。だって、こんどは私が本物のeチケットをいま手に入れたとしたら、それをダウンロードして、どこかのオークションサイトとか、別の転売サイトに重複出品する悪者になれるんだから。PDFファイルだからなんとでもなります。そんなことされたら、会場入りできなかった複数被害者からクレームついて最初の売主さんに代金が振り込まれなくなるリスク出てきません?(あ?もしかしたら私も逮捕されるって?)

売主は弁償の義務あり

更に売主に課せられる条件があることを知りました。チケットを売るときのプロセスで、売主はクレジットカード情報を入力しないといけません。売れたチケットの代金が振り込まれるのは別です。買われたチケットの代金はペイパル経由のみです。売主がアメリカ在住の場合。カードで引き落とされるのは、『売主が約束どおりのチケットを提供しなかった場合、買い手が払った代金相当の弁償金がカードから引き落としされる』のだそうです。

結論として、よくできたシステムだと思いました。さすが本家公認の転売サイト。もちろん、転売が正義だと認識されてるわけじゃないようです。少数とはいえプロ転売屋が荒稼ぎしてるはずだし、エルトン・ジョン、コールドプレイなどそうそうたる大物アーティストが、こういう転売を助長するやり方に反対声明を出しているそうですから。

受取り編に続きます。