ウッドフローリング工事の結末 – 35 アメリカでリノべーション 2021年編

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正直、最初に見たときは衝撃だった。だって仕上げの塗装の色が合ってないのだ。

怒り爆発。もうこのままクビにして絶縁して、現場のカギ替えて追い出してやろうかと思ったくらいだ。既存のフロア木材は典型的な黄色めのライトオーク。コントラクターJが選んだ塗料は赤味がかってるのだ。木材選びのときに既存の木材と同じ木質のものを選んだはずなのに。

試しに残った板材でテスト塗りしたのを見せられたとき、赤味が強いことは指摘しておいた。なのにその赤味の塗料で決行したらしい。

グジュグジュと言い訳をするオッサン。赤味が出たけど、塗った塗料は色が出ない一番薄いやつだ。塗ったら板材が反応して赤く出てきたんだ、、、(ナントかカンとか、、、、グチャグチャゴニョゴニョ、、、)」

「これからも責任もって様子みて解決法考えるから、、」

うーん、クビにしたらお前なんか二度と呼ばねーよ!と啖呵を切りたいところをグッと我慢。新たにコントラクター探すの、実は面倒でかなりの確率でハズレなのだ。アメリカ住まいでするリノベ、大きな工事はこれで最後だと思うし。それにオッサンJはテキスト打つだけで小さな仕事もやってくれる。私が立ち会わなくても現場行ってテナントと合って仕事してくれるので楽ちんなのだ。威圧的で女の話なんて聞かないようなマッチョなオッサンではないから、アジアン女の私には扱いやすい人でもあるし。ここはぐっとこらえて怒りの爆発先を別方向にむけてやり過ごそう。前向きに解決したほうが利口だ。

それにしても床だ、、、。色が合わなさ過ぎてげんなり、、、。板材を既存の部分とうまくブレンドさせて見分けがつかなくなるよう修正工事で一週間の工期延びてまでやって成功したのに、最後の塗装の段階で台無しだ。赤味の強さ、まるでキッチン回りから水漏れして濡れてるようにも見える!!

これでもまだマシ。「既存フロア部分と新規工事部分の境目が見分けつかないようにシームレスに出来る」というから始めた追加工事だった。一旦設営したキッチンキャビネットをまた外してまでして決行した追加工事。

ビフォー:セラミックタイルは良いアクセントになってるものの、床のレベルが盛り上がっててウッドフロア面と合わないためテーブルとか椅子が置けないという欠陥があるのでした。そして仕切り板とタイル目地がどうにもこうにも汚くて。

コントラクターの脳内にあった『シームレス』は下図写真のレベルであったと知ったときは驚愕したなぁ。古いタイル面を剥がした部分に素直に嵌め込んだだけ。ギザギザの境目は研磨して汚れを取って完成!と。

ここで最初に怒り爆発!クドクド言い訳するオッサンを振り切ってやり直しさせて、、、。新しく張った板材を、既存の板材の配列に合うようにランダムに並べなおした。工事が大幅に遅れたけどその甲斐はあった。

仕上げの塗装で全てが台無し。さて、どうしたものか、、、、。塗装したコントラクター本人も色が合わないと自覚してるから、今後は様子みてフォローアップするというところで決着するしかない。おカネを値切るとかこの分の工賃は払わないぞー!というレベルの交渉はしたくないし。

新テナントの入居は数日後。塗りなおししてる時間がないのだ。