台湾つれづれ:アジアン映画祭で台湾映画

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今年のニューヨーク アジア映画祭で出品されてる台湾映画は少な目。3作品だけ。それが『MEETING DR. SUN』

台湾題は行動代號:孫中山、日本語なら「コード番号:孫文」ってなニュアンスでしょうか?日本の映画祭でも出品されていたそうで。

台湾らしくて楽しい映画でしたよ。まず、オープニングの学校の教室でのお昼寝シーンが台湾らしさ満開。

ストーリーは単純。(と、最初は思っていた。)高校の授業料の支払いに窮した生徒が同じく支払いに困ったクラスメートと組んで、学校にある孫文の銅像を盗んで売る計画を立てたものの、同じ計画をたくらんでた生徒が他にもいて、、、そこで孫文像の争奪戦を繰り広げるというコメディ。

見終わった後、ほろ苦いようなさわやかな後味を味わいつつ、監督である易智言が舞台に登場。トークを聞くうちに、この映画はそんなに単純なコメディではないことを知ることになりました。

まず、孫文。中国の民主化の父で中華民国を樹立し、台湾では孫先生として非常に崇められている。反対に共産主義の中国では共産党の敵。日本に置き換えるなら、二宮尊徳の銅像を盗むってプロットに近いかもしれないけど、孫先生の存在は比べ物にならないくらいにもっともっともーっと重いのですね。

昼寝タイム

この映画のレビューを読みたくてググッてみた。海外の映画祭に出品してるようなので英語の記事がいくつか見つかった。面白いというか、呆れたのはeyeforfilm.com。イギリスのサイトらしい。教室での昼寝の習慣をまったく理解してないようで、単なる怠惰な居眠りとおもってる。「登場人物たちは学校生活に無関心。教育が自分の境遇を改善してくれると思ってない」なんて書いていた。