カリフォルニア クローゼットで特注
カリフォルニア・クローゼット。このお店の名前はむっかしから知ってます。紙媒体の雑誌が普通だったころ、ニューヨークマガジンとかインテリアデザイン雑誌には必ず広告が載っていたので。
2018年の夏、ここでクローゼットドアを特注した時を思い出してメモります。
私が自宅として住むなら扉は取っ払ってカーテンを下げておくだけで満足なんですが、賃貸として価値を高めるにはそんな貧乏くさいことじゃいけない。現状は観音開きドア。これは過去のテナントの誰かが付けたんでしょう、、。私が住んでたときは扉は取っ払って無かったはず。
素人が付けた観音開きドア、当然ながら歪んできてる。一回だけ便利屋業者に頼んで立て付けを調整してもらったけど一時しのぎ。それに、観音開きはデメリットしかない。
- 観音ドアが開くスペース、だいたい45センチくらい?その空間には何も置けない。
- 指が挟まったら痛そう
- 安物臭プンプン
私の希望はドアでなくて引き戸式。ホームデポあたりでスライド式ドアで検索してみたけど不人気なのかあんまり出てこない。バーン・ドア(Barn door)っていってカントリー風の小屋に似合いそうなスライド式ドアはよく見かけます。このタイプは上部のレールだけで釣り上げてる工法。床のドア回りの枠、特に下部分がレール状にする必要のない「超~~~手抜き」ドアにしか見えない!そしてウチの殺風景な個室には似合わないので問題外です。
カリフォルニアクローゼットに決めた理由。
カスタムメイドのクローゼットドア、それもスライド式を売ってる業者は多くなかったんで。ニューヨークにショールームがあるメーカーはカリフォルニアクローゼットの他に一社しか見つからなかった。(多分、探したらもっとあるだろうけど。)コントラクターに特注してもらう選択には消極的でした。もともとアメリカではスライド式ドアはマイナー。アメリカでスライド式ドアをカスタムメイドで作らせるのは工賃高いしリスク大きい気がした(当時は)。コントラクターの腕をバカにするわけじゃないけど、どうもそんな経験とスキルがあるとは信じがたし。(後になってこの推測は当たってましたが。)
ショールームへ
トライベッカのお洒落なエリアにあります。ここはフランチャイズで縄張りみたいなのあるらしく、ニューヨーク内の注文しか受けないそう。だから店で商談はナシ。「家はニュージャージーなんだけど、見るだけでいいかしら?」って見せてもらうだけ。それでも丁寧に応対してもらえました。
確かめたかったのは扉の素材。そしてスライド式がどれだけスムーズに開閉するか。この2点でした。どれも予想以上の出来。ただ、ドア回りの枠が大雑把だなぁ、、、それに幅が太いなぁ、、とは感じました。精密な日本の襖障子や引き戸を見て育ってるから。
コンサルテーションで採寸と見積り
メールでアポ取ってデザイナーさんが来訪。土日は受け付けてないので私も半日休んで。女性のコンサルタントさんが採寸して素材を決めてくれました。ぶっちゃけ、私の家は安っぽい。カリフォルニアクローゼットの本来の客層(、、、つまり広々としたウォークインクローゼット一部屋を丸ごとオーダーメードするような)とは違うんでしょうね。それでも足元みずに丁寧に質問に答えてくれて、一番安上がりなプランを作ってくれました。
「ガラス入りのドアはお勧めしないわ。ガラスドアはウォークイン・クローゼット向き。ベッドルーム兼個室の一部のクローゼットなら、人って洋服をガラス越しに見えるの嫌がるものよ。」
それから一か月半くらい待って、とうとう取り付けられました。
カルフォルニアクローゼットは客層が富裕層だけにサポートサービスもよかった。私が満足できるまで3回くらい建付けの微調整に来てくれた。数ミリの隙間が見えたり、傾いてたり、、、などなど。ただ、土日はアポ取らないので、その度に私が有休を取らなきゃいけないのは痛かったな。でもドタキャンは絶対しなかった。
お値段は、、、
3枚で2600ドル。
はい、お高い!賃貸用だから経費に付けましたが!日本ならホームセンターで10万円もしないでしょう、、、。でも大満足です。